トレシー_®ブランドブック

トレシーは、たまたまメガネ拭きに使われました。
それは1987年のこと。当時、東レの研究所では、
てきるかぎり細い糸をつくることを永遠のテーマにしていました。
その甲斐あって、当時では世界一細いと言われ、
目に見えないくらい細い糸（太さ約2/1000ミリ）が生まれました。
驚くことに、織物にすると、ゴミや油膜をカミソリの刃のように
はぎ取ることができました。それも、キズつけることなく。
トレシーは、じつはとっても大きな可能性をひめた凄い布なのです。

これ、何か、わかりますか？そう！ワニのぬいぐるみ。
ても、これ、トレシーの布をつかったものです。
お子さまがぬいぐるみと遊びながら、ママといっしょに
お家の中をきれいにできたら。そんな願いをこめてつくりました。
そして、じつにお見せできないのが残念ですがトレシーの
"コーヒーフィルター"。これは、ご家庭でカンタン気軽に本格的な
コーヒーが味わえるというスグレものでした。トレシーの製品づくりは、
いつの時代も人の気持ちに耳をかたむけてきた歴史です。

ミクロの汚れもきれいに取ってしまうトレシー。
医療の場でもその力を発揮しています。病院では、たくさんの機器が
どんな時も安心して使えるように管理されています。機器は、いつも
清潔でなければ、ちゃんと思いどおりに動いてくれないことがあります。
たとえば、人の手が多く接触するタッチパネルでは、
菌の感染を広めたり、反応がニブくなったりすることも。
考えれば考えるほど心配はつきません。トレシーは、命をたいせつに守る
現場でも信頼され、お役に立っています。

東レは、服の生地を作っている会社だ、と思っている人はいませんか？
それも正しいですが、それだけではありません。
たとえば、海の水を飲み水にかえることのできる膜をつくっています。
そのおかげで、水不足に悩む地域の人たちの命が助かっています。
医薬品や医療機器をつくり、病気の人たちを救っています。
軽くて強いクルマや飛行機のボディの素材をつくったおかげで、
省エネで走行や飛行が可能に。そして、CO₂の排出量を減らすことにも
役立っています。つくっているものをあげたら切りがありません。
東レは、化学の力で新しい素材をたくさん生み出し、
人の未来に夢と希望をつくっている会社です。